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2008/11/26

私は貝になりたい

中居正広と仲間由紀恵という稀代の人気者二人の主演作とあっては劇場の混みようも頷けるものだ。日曜の一回目を見たが劇場はほぼ満席の状態だった。

失礼な話を一つ。脚本を書いた橋本忍がまだ生きていたとは!橋本というと黒澤の脚本のイメージなのだが多くの人が鬼籍に入った中で彼一人がまだ現役でいるということに驚きを隠せない。すっかり亡くなったものだとばかり思っていたのだ、面目ない。

さてこの映画、テレビドラマ史に燦然と輝く傑作のリメイク版だが、僕はフランキー堺が演じたテレビ版はさすがに見ていない。

この映画の特筆すべきは中居正広だろう。特にラストシーンはすごい。すごいの一語に尽きる。中居がここまで傑出した俳優だとは知らなかった。自分の目の節穴を自覚してがっくりくる。

よく運命という。さらに運命には抗うことはできないなどと言ったりする。この映画はその運命の過酷さを描いている。赤紙一枚で兵隊に取られる運命の過酷さの向こうにさらに戦犯として逮捕される運命の更なる過酷さがある。運命に対して人は無力だともいう。この映画はその無力さを感じながら運命に抗おうと必死で生きた夫婦の物語だともいえる。

傑作だと思う。なんの遜色もなくそう言える。ぜひとも劇場で観てもらいたいものだ。

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