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2008/04/21

ねにもつタイプ

これは面白い!断然面白い!!こんなに面白いものを読んだのは久しぶりだ。

もしカテゴリーに分けるとしたならば、この作品はエッセイということになるのだろう。だが一読して気付くことはエッセイという陳腐な枠組みをぶっ飛ばしているということだ。非常に良質のショートショートでもあり、けったいな妄想集でもあり、何だか深い思索の書でもある。いやそんな言葉さえも陳腐だと感じさせるほどに圧倒的な存在感なのだ。

天才だ。読むほどにニヤリとさせられ、読み進めていくと「ああ、あるある」と思わせて、でも良く考えるとそんなのあるのかと疑問を覚える。こんな文章なかなかお目にかかれるものではない。

例えばちいさな富士山の項を読んでみるといい。人間の妄想としても読めるが、エスカレートする欲望の様とも読めるではないか。直線的に見せながら、単純な直線などどこにもない。一癖も二癖もあるのだ。

あまりの面白さのために、僕はもうこの本を人に貸してしまった。今手元にはない。いますぐに再読できないのが残念で仕方がない。軽率なことをしたと軽く臍を噛んでいる次第だ。

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