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2008/02/17

歓喜の歌

立川志の輔の新作落語を実写化した作品だ。日曜の一回目を見たのだが、予想外に客が入っていて驚いた。

誤解を恐れずに言えば、小市民的な話である。もちろんつまらないといっているわけではない。ただ前日に「ラスト、コーション」なんていうスケールの大きい話を見てしまったから余計にそう思うのかもしれない。映画の製作者たちには悪いけど。

良くも悪くも日本的な映画だろう。ストーリーは市民文化会館のやる気のない役人がママさんコーラスのコンサートをダブルブッキングして、双方ひかずににっちもさっちも行かなくなるという単純明快なものだ。日本的というのはその描写の手法だ。主要なキャスト、文化会館の職員、対立する二つのママさんコーラスの背景がきっちり描きこまれている点だ。この中でママさんコーラスの一方、セレブの方のママさんコーラスの背景の描写は必要ないのではないかと思ったりする。というのもこのセレブのママさんコーラスはどちらかといえば憎まれ役なのだから。

よく言われることだが、日本人が勧善懲悪を作ると悪党の方の背景を描かないと気が済まないというのがある。つまりどうして悪の道に走ったかというのを描いてしまうのだ。ハリウッドなどにはこれがないなんて言われたりする。まあ必ずしもセオリーに当てはまるものばかりではないのだが。この映画でも憎まれ役のママさんコーラスのほうに感動的な背景が用意されていて実に日本的なストーリーを作り上げているのだ。

どうして日本ってこうなんでしょうね?悪いといっているわけではないのだが、うまくはまらないと蛇足なだけになってしまうと思うのだが・・・。この映画では蛇足だなぁと思った次第だ。

でもまあ、そこそこ面白い作品ですよ。肩の力を抜いて見る分には実に良いですな。

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