« ちょいと気は早いかもしれませんが今年見た映画の総括 | トップページ | 星新一 一〇〇一話をつくった人 »

2008/01/04

椿三十郎

新年一発目の映画はこの作品であった。去年おととしとろくな作品ではなかったので比較的よいスタートではあるまいか。

もはや説明の必要のない作品である。黒澤を代表する一本であり、この作品以後の日本映画、或いは世界の映画が変わってしまったのだ。特にラストの荒野の決闘シーンは圧巻でハリウッド映画に与えた影響は計り知れない。

そんな作品をリメイクしようというのだからどうかしている。製作者達の努力と冒険心はなかなかのものだと評価せねばならないのだろう。

どうでもいいが最近の黒澤作品のリメイク流行りはなんなんだ?黒澤プロの台所事情が悪いのだろうか?

まあ、それはそれとして。

欠点をあげつらえばいろいろ出てくるのだろう。特に主人公の三十郎をやった織田裕二は三船の幻影を懐かしく思う人々にとっては物足りないものかもしれない。三船よりもはるかに線が細く、現代的なセンスをかもし出す織田は豪放磊落な素浪人のイメージからは遠い俳優かもしれない。

だが画面の中の織田は三船のそれとは違って良き兄貴分といったイメージの新しい三十郎の創造に成功しているのではないか?今回のリメイクは黒澤版の脚本をそのまま用いているから、この新しい人物像の提示は価値あるものだと僕は思う。考えてもみよ、世界中で上演されているリア王はその俳優その俳優のリア王であって一つとして同じものはないではないか。シャークスピア在りし日のリア王ではなく、またそれゆえにダメの烙印を押されることはないだろう。かっちりした作品世界の中で、新たな提示をすることの凄さを僕はかえって強調したいなぁ。

|

« ちょいと気は早いかもしれませんが今年見た映画の総括 | トップページ | 星新一 一〇〇一話をつくった人 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

明けまして、おめでとうございますって言ったっけ??(笑)
引っ越し疲れで 疲れ切ってしまい なーんにも覚えておりませぬ。
さすがの私でも「武士のいちぶん??(笑)」は知っているけど 北さん的にはキムタクって俳優てしては、どんな感じなのかしらん??(笑)

投稿: りえ | 2008/01/06 09:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95537/17575674

この記事へのトラックバック一覧です: 椿三十郎:

« ちょいと気は早いかもしれませんが今年見た映画の総括 | トップページ | 星新一 一〇〇一話をつくった人 »