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2007/11/25

やじきた道中 てれすこ

和製コスチュームコメディ映画、かつバディムービー、かつロードムービー。いやはや面白い。キャスティングがこれほどまでにはまる映画もないものだ。

中村勘三郎と柄本明と小泉今日子。3人の力のある役者が画面に出て芝居をするだけでなんだかおかしい。芸達者なのだがこの三人を表現するのに「芸達者」という言葉だけでは足らない気がするのだ。だからといってこの三人に対する他の言葉があるかといえばそれは多分ないのだと思う。言葉を超越した感じのおもしろさだ。

コメディとしてはおそらく定石どおりなのだろう。人のいい弥次さんにオッチョコチョイの喜多さん、はすっ葉なのに純情な面を持つお喜乃。こうして人物の造形を考えただけでもその定石さを理解できるだろう。道中で起きる珍騒動は荒唐無稽なものばかり。定石をいかに料理すれば面白くなるかのお手本のような作品でもある。

本作は落語の題材がふんだんに取り入れられている。僕自身は落語がそんなに詳しくはないのでろくにわからなかったが、落語を知っている人にはおかしくって仕方がなかっただろう。こういう作品を見るとつくづくいろいろなものを見ておかなければいけないなぁと痛感するのである。

ところで、てれすこのくだり、つまりお奉行様とのくだりなのだが本編となん接点もないのはなんだろう?面白かったからなんとなく流してしまうが、根本的にお奉行のシーンはなくてもストーリーは成立してしまう。作っている方としては遊びのつもりでいれたのだろうが、僕はシーンは密接に関連しているべきだと思っているのであれいいのかなと思ってしまうのだ。

なにはともあれ面白い作品である。笑いたい人、ちょっとほろっとしたい人にはお奨め作である。

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