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2007/11/04

ALWAYS続 3丁目の夕日

前作から2年。多分続編が作られるだろうと思っていたが、やっぱり作られた。前作の良さを知っている者からすれば、この続編制作の知らせは少々の不安を感じさせるものであったが・・・。

公開初日に観させてもらった。どうせ混むだろうという予測の元9時半から始まる回を観たのだがいやはや驚いた。こんなに早い時間なのに客席の八割が埋まっていたのだから。その後の12時からの回もすさまじい人で、観客の期待感の高さを窺わせるものだった。

感想を率直に言えば、粒が小さくなってしまったという感じだ。前作のうねるような感動はなかった。しかし、だからといってクオリティが低いとはいえない。いやむしろ続編を作るという事情を考慮しても比較的高いクオリティを保っているのではないだろうか。観客から鼻をすするような音が聞こえたのがその何よりの証拠かもしれない。

初っ端のゴジラのシーンは凄かった。完全に観客の度肝を抜く仕掛けだった。

今から振り返れば、前作は家族を作るという映画であったかもしれない。茶川家でいえば売れない小説家の茶川さんと身寄りのない少年淳之介が新たな家族をつくり、鈴木オートでは六ちゃんという集団就職をしてきた少女を家族に向えいれるという物語だ。今作はその家族のその後の物語であり、ゆえに前作のようなダイナミズムは感じられないかもしれない。しかし鈴木オートでは親戚の子を預かるという物語があり、茶川家では芥川賞を受賞しなければ家族をとられてしまうという危機がある。あまりに凡庸な意見を言わせて貰うならば、時代が変わろうとも家族をめぐる物語というのはあまり変わらないなぁというものだ。

戦争の記憶というのが底流に流れているのもこの作品の一つの特徴だろう。そこには戦友を失い、家族を失い、恋人と別れるという素朴な感情が静かに流れていて、いわゆる戦争責任を声高に叫ぶような頭でっかちな思想性はない。だからこそ戦争とはいかなるものか指し示している。思想に縛られない素朴な感情こそが戦争を論じる際の必要な素養なのではないかと思ったりもした。

どうでもいいが、堀北真希はほんとうにかわいらしい女優さんですな。鈴木オートの作業服も水玉のワンピースのドレスもかわいらしかった。2年前の前作には何らかの硬さがあったが、今作ではその硬さもとれ、非常にいい方向に向いているのではないだろうか。もっともっと飛躍して欲しいと願わずにはいられない。

それから今作に出ていた子役はみないい芝居をしていた。単純に大人の物語ではなく子供の世界もきっちり描かれていた。鈴木オートの一人息子も今回はよく目立っていたぞ。そしてその家に居候する少女はきれいな子だった。小池彩夢という子役だそうだがこんなきれいな子がいるんだなと思った。二人とも大成して欲しいなと思う才能だった。

そして前作の感想でも述べたが茶髪のものが一人もいない。ほっとする背景とともに日本人にはやっぱり黒髪が似合うなと思う。薬師丸ひろ子の髪も茶川さんのぼさぼさの黒髪も六ちゃんのつややかな髪もみな美しい。現代は経済の発展とともに何かを失ったと評されることが多いものだが、茶髪とともに我々は美意識というものを失ってしまったのかもしれないと僕は思っている。

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「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、
映画のことは無知なので 何にも言えないんだけど…、
北さんは「文才があるな!」「女の子の理想が高いな!」ってことは解ったよ~(笑

投稿: りえ | 2007/11/07 20:13

北さんへ、
メールよりもコメントの方が華やかでいいかと。
私は北さんのブログは好きなんだけど・・・。
どうして読者が少ないのか・・・??
今日は北さんにずーっと前に教えていただいた「しょこたん用語」をタイトルにしました。(使い方が合格かは微妙っす!笑)

投稿: りえ | 2007/11/16 22:35

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