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2007年9月

2007/09/05

眠狂四郎 無頼剣

DVDで見た。60年代とは思えない実に美しい絵であった。

傑作の呼び声の高い作品であるらしい。もっともこの作品を見て理解できる者はおそらくそうはいまい。何となれば今回の敵が実にひねくれた立ち位置を示しているからである。

今回の敵は大阪で起きた大塩平八郎に教えを受けたもの達である。彼らは貧民救済を目指しながら幕府のやり方に我慢がならず、その貧民達をも人質に取るような策、火災を起こそうとする。貧民救済を目指しながらあべこべに貧民を苦しめるとは実にわけのわからない設定である。

当然のことながらこれだけひねた敵ではストーリーの意味を考えるのは実にバカバカしい感じがする。これを当時見ていた人々はどんな風に思っていたのだろうか?

ストーリーの展開は波乱万丈で面白いものだ。ただ狂四郎が正義のヒーローになってしまって何だか品が良くなってしまった感は否めない。虚無的といわれる主人公だが、ただ単にニヒルなかっこいい主人公に様変わりしてしまったような感じだ。

しかし映像は美しいですな。よくこの時代の映画はプログラムピクチャーなどといわれて否定される傾向になるがなんのなんの。様式美というか日本の伝統美というか。非常に高いレベルの映像で素晴らしい。往時の日本映画の凄さとはこういうものであったかと思わせる作品だ。

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2007/09/04

白鳥百合子 Cygnet

白鳥百合子のDVDとしてはこれで4作目だ。この短期間にこれだけの仕事量をこなすのだから驚異的と思わざるを得ない。現在彼女のブログ「そのままダイアリー」でも知られているが、彼女は体調がすぐれないようである。あれだけたくさん付いていたコメント欄も諸般の事情によって閉鎖されファンとしてはなかなかもどかしい気持ちが先行している今日この頃ではある。

さて前回も書いたがアイドルのイメージDVDというのはかなり特殊な側面がある。なんといっても演者は一人だけ、特にストーリーがあるわけでもない展開。しかし逆に言えば一人の演者に肉薄できる優れた可能性を持っているメディアであると。

今回も前作と比して特に変わったところがあるわけではない。基本的に水着姿の彼女の美しさを堪能するという作りになっている。当然われわれ男性諸氏は彼女のボディラインに釘付けというわけであるが・・・。

本音を言えばあっという間に飽きてしまう。彼女の肢体の美しさを充分堪能するならば写真集のようなものが優れているのだと思う。スチールは動かないゆえに画面の完成度を上げていく必要性があり、そういう場では被写体も要求の高さに応じて表情やポーズなどの完成度が高くなっていくものだと僕は思っている。当然その際には彼女の内面に迫っていくという作業も行われていたものだと思う。白鳥百合子の写真集「リリーホワイト」の完成度は極めて高いものであったと僕は信じているが、それはモデルとしての白鳥百合子の能力の高さと制作陣の技量がぴったり合ったゆえの完成度の高さではなかったかと思う。

翻ってDVDという格好のメディアではその完成度がそれほど高いものであるとは僕には思えない。4作すべてがイマイチの感じがしてしまうのだ。

画面に現れる白鳥はそれは美しいものだ。しかし動画であるにもかかわらずなんだか人形のように見えてしまう。表情もしっかり作っているにもかかわらずだ。次々と衣装を変え、場所を変えポーズを決める彼女を見るたびにそうじゃねえだろうと舌打ちしたくなってしまう。白鳥百合子の息吹が伝わってこない。

もしも動画版の写真集を作っているつもりならば本当の写真集を作るべきだろう。動画には動画の表現手法と意図があってしかるべきだ。新しい知恵を絞った凄い作品を僕は見てみたいと思う。

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2007/09/03

TAXI NY特別編

DVDで見た。現在この作品のパート4が公開されているが、別にそれを意識したわけでもない。

本作の感想を一言で述べるならば、第一作目の焼き直しじゃん!というものだ。何か特別目新しいアイディアがあるわけでもない。しかも犯人が逃走するときのアイディアまで同じ。ほとんど詐欺じゃねえか!

もちろん差異を述べようとすればいくらでも出てくる。主人公が女性になったとか、主人公が免許をちゃんと持っているとか。しかしその差異は非常に微細で取り立てて述べるほどでもない。

完全に一作目のリメイク作品ですな。わざわざNY特別編と銘打つほどのもではない。それなりに楽しめるがオリジナルに愛着のある人はがっかりするだろう。

金返せ!バカ!!

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