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2007/08/05

怪談

いい!この映画はいい!

映像も美しいし、役者もきれい。何より話の筋がいい。

僕はこの映画をホラーというよりはむしろ、恋愛映画と見た。もちろんホラー映画の要素は十分あるのだがそれを補って余りある愛の濃密な物語がこの映画の主軸だと思う。

主人公の新吉はどう考えても優男でしょうもない奴なのだが、そんな男に惚れていく女たちの悲しさというか哀れさがすごくいい。みんなきれいなのだ。

人間の業というのを恐らくはこの映画を見たものは口にするのだろう。確かにこの映画を語るに当たってその言葉は簡便で使いやすい。だが、単純に業と言ってしまっては人間というものを非常に軽んじた態度に思えてならない。この映画を流れるものは愚かさと悲しさだろう。業に通じる部分があるとは思うが、愚かさとは自らの行為がどんな結果をもたらすのかを予見することを難しくするほどに愛に翻弄されることだと僕は思う。冷徹な精神性をもった人間の態度ではありえない行動の数々がこの映画にはあるように思う。そしてその愚かさがから悲しさが導き出されるのだろう。あまりに無残な結果を目の当たりにしてもそれでも愛のみに生きていこうとする姿がとても悲しい。

人間にとっての愛とはある意味においては劇薬なのだろう。得られぬ愛を求めて死してなお生ける人間に取り付いて愛を請い続けるのだから。すさまじいものだと思う。

この映画は人間をよく描いている。絶対に見るべき作品だろう。今年の映画の白眉だ。

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