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2007/07/08

憑神

ここ数年邦画の人気は衰え知らずだが、この作品もまた邦画である。しかも妻夫木聡主演だ。本当にこの人は出ずっぱりですな。スーパースターと言っていいんでしょうな。

この映画の肝はなんと言ってもそのアイディアの秀逸さだろう。うだつのあがらない侍にひょうんなことから三人のありがたくない神様に憑かれるというアイディアはなかなかのものだと思う。

面白いと思ったのは自分に取り付いた神様を他の人に擦り付けることができるという点だろう。そんなご都合主義ありかよと思ってしまうのだが、日本人の宗教観が良く出ているだろう。海外にこの作品を持っていったらこの点はかなり受けるかもしれない。もっとも理解されにくい部分でもあるのだが。

それに悪さもしていないのに取り付かれるというのもなんとも日本的ではないか。その土地の霊だの悪霊だのというのに何もしていないのに取り付かれるというのを未だに日本人は信じているし。ほら、よく霊を持ってきちゃうって言うでしょ。あれです。

ただ、この作品はコメディタッチではあるのだが、ラストで己の存在価値を見出していく主人公の姿は現代日本人の心を打つのではあるまいか?あのシーンは秀逸だ。散々な目にあわされて、それでその過程で主人公が人生や生きる意義について透徹した目を持つというのは生き辛い現代の応援歌になっているのかもしれない。この映画の神様というのは、現代を生きる人間の様々な障害を象徴的にあらわしているのかもしれない。

でも、そんなにしゃちこばわらなくていい作品だ。純粋にエンタメとして面白いものに仕上がっている。それゆえに現今の日本映画の質の高さを見せ付けるような作品ではある。

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