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2007/05/03

バベル

話題作といっていいんだろう。だが、僕としては菊池凛子がアカデミー賞にノミネートされなかったならば、おそらくここまでの公開規模にならなかったのではないかと思う。どちらかといえば単館系の方がお似合いの作品ではないかと思う。

基本的に四つの話からなっている。それぞれの話は繋がりはあるもののそれほど緊密に繋がっているわけではない。平たく言えば一つのエピソードが他の話に深く影響するというわけではなく、ほのかなつながりがあるという感じだ。特に日本における話は他の3つよりはるかに緊密性が薄くほとんど独立した別個の話と思って差し支えないのではなかろうか?

この手の構成をとった場合、エピソードが散漫になっていくきらいがある。僕はあまりうまいやり方だとは思っていないのだがどうだろう?

この映画のテーマは孤独とその和解ではないかと思う。特に日本における菊池凛子のエピソードはそのことをもっともよくあらわしているといえるだろう。ラストシーン彼女は裸でベランダに立っているが、父親に縋りつき泣くというのはその孤独な魂の寄る辺とはすべての虚飾を脱ぎ捨て相手の胸の中に飛び込まなくてはならないという原則的なメッセージを感じる。逆に言えば我々の相互理解を妨げているのは、我々自身の鎧のように重い、常識や面子、世間体といったものなのだろう。

ただ、取り立ててそういうことを述べてもという感じがしないでもない。きっとそんなことはこれまでの世界中にある映画や小説で描かれてきたことなのだろうから。

すごいとはあまり思えない作品だったなぁ。僕がおかしいのだろうか?

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コメント

お返しに私もコメントします。
バベルは私でも知っている映画だけど、やっぱり映画にも好き嫌いがありますもんね。
ところで、ダウンタウンの松ちゃんの映画が6月2日公開らしいけど(たぶん)、北さんは観に行きますか?

投稿: りえ | 2007/05/03 23:23

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