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2007/02/04

それでもボクはやってない

周防監督の11年ぶりの作品である。前作から11年も経ってるんだね。驚きだ。

さて僕はこの作品を土曜の1回目に見に行った。混雑するのが嫌だったからというのがその理由だが、それでも客席は4割程度は埋まっていた。力のある映画と言うことなのだろうか?

映画を見終わった後、劇場のエレベーターで一緒になった4人の若い女の子たぶん中学生くらいだと思うが、彼女達が話しているのを聞いていたが主役の加瀬亮がかっこいいしかわいそうと話していた。そして裁判官役をやっていた小日向文世がムカつくなんて話していた。小日向文世は顔が柔和な感じの中年男性だから余計にそう思ったのだろう。お客にそう思わせるのだからなかなかよく作られている映画なのだろう。

この映画からは何だか監督の怒りみたいなものを感じる。法曹関係者の誰もが現在の裁判制度がまずいとわかっているのに、なかなか改められない怒りなのだろうか。それとも裁判制度の問題点を知ろうともしない僕ら一般国民への怒りなのだろうか。或いは裁判制度そのものに対する怒りなのだろうか。

パンフレットを見ると監督は脚本を11回も書き直したらしい。それは裁判制度や法律用語をわかりやすく無理なく映画の中に入れるという点で苦労したのだろうが、それとは別に監督は怒りという暴れる感情を冷静に制御する必要があったのではないかと僕は想像する。と言うのはこの作品はただ怒りが描かれているだけでなくてそれを冷静に制御しているように思えるのだ。

何といってもこの映画のラストの独白が考えさせられる。最高裁の建物をバックに「どうか私をあなた達が裁いて欲しいと思うやり方で裁いてください」という視点はこれまでの裁判に関する考え方に新しい示唆を与えるものではないだろうか?恐らく今までこういう考え方をする人はいなかったと思う。名セリフではなかろうか。このセリフを聞きにいくだけで十分時間と金をつぎ込むに値するだろう。

なかなか興味深い作品だ。地味ではあるけれども。

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