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2006/11/13

日本以外全部沈没

観た感想はと問われたら僕は「複雑な気分」としかいえない。というのも予想していたことではあるが、思いっきりB級映画なのである。

B級映画が悪いといっているわけではない。確かに特撮はチープだし、役者が芝居をしている背景もなんだか安っぽかったし、何より首相官邸の室内がただの会議室にしか見えなくてがっかりしたけれど、本当にがっかりしたのはそういう画面の作りではなく、ストーリーのほうである。

僕にはこのストーリーがこんなことがありました、あんなことがありましたという箇条書きの羅列に見えて仕方なかったのだ。4億人も外国人が日本に大挙してやってきて、日本人がそれまでの友好をあっさり忘れて見下し差別するような行動に出るという一種の社会時評のような感じになっているのはわかる。しかし一つ一つの場面のつなぎが悪いのだ。どうしてこんなにエピソードとエピソードがかみ合っていないのか不思議でならなかった。おかげでせっかくの笑いの場面も前フリが生きていないから笑えず、苦笑いになってしまう。しかもこの手の作品は観客に「ああ、確かにそうかも」と思わせなければ映画として成立しないのにそんなふうに思わせられていない。日本人の悪癖、つまり外の世界に対して不寛容という態度をこれでもかと見せられて、内心ムカムカしてしまうのだ。日本はそんなにおかしな国家ではないぞ、といちいち反論をしてしまいたくなるのだ。

せっかく良質のパロディを観られると思って期待していたが、期待はずれだったな。もう一回観たらそれでいいやという気持ちにさせられた、実に稀有な作品であった。

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