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2006年7月

2006/07/17

ミッション・インポシッブル Ⅲ

いわずと知れたトム・クルーズの当たり役だ。おそらくこの夏の洋画で一番人気だろう。パイレーツ・オブ・カリビアンはその対抗というところか。

ま、ハリウッドの大作アクション作品であるのでこんなもんだろうという感じだ。様々なスパイの道具が出てきて視覚的にも楽しめる。また、アクションも派手でそれもグッドだろう。

だが、大味であることは間違いない。もう少し人物を掘り下げてもいいのではとも思うのだ。特に主人公の嫁さんへの思い、仲間に対する思いはもう少し掘り下げるべきだったと思う。そうでないと主人公の行動がとても軽くウソに感じられていただけない。アクションも見せねばならないということで難しい要求であることは承知しているがやるべきことはきちんとやるべきと思う。

さて、この作品はアクション映画であることはもちろんであるが、ある一面においてはサスペンス映画であるといえる。どんでん返しが多いのだが、言いたいのは、最後のどんでん返しつまり真犯人が自分の直属の上司であったという顛末にいたる道程が乱暴すぎるという点だろうか。観客に別の人物を示しておいて別の真犯人を提示するというのはよくあることであるが、そこに至るまでに納得のいくエピソードが付け加えられなくてはならない。この作品の場合真犯人の登場があまりに唐突で、それはそれで驚くけれども、その処理方法にがっかりしてしまう。これは恐らく主人公が犯人探しを自分でやっていないからだと思う。最初に間違った人物を犯人だと提示され、信じ込み、事態が進行していくにしたがって様々な矛盾点を見つけ出し、最後に自らの誤謬に気づくという一連の手続きをすっとばしているからだろう。いきなり現れて、いきなり自分が真犯人でしたと、ネタばらしをやるのはフェアではない。こういう手続きをいい加減にすることはサスペンス映画においては最も忌避されることでないか。2時間程度の映画でそれをやるのは酷なことだとは思うがやらなければ作品のクオリティは上がらないのだ。

最後に一言。さすがスパイ映画と思わせたのは誘拐のシーンだろう。そんなにうまくいくもんかいなと思いつつうまく作ってあったように思う。

恋人や友達と連れ立って見に行くにはちょうどいい、肩のこらない映画だなと思う。傑作ではないが十分に楽しめる映画だと思う。

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