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2006/05/07

キャッチ ア ウェーブ

連休のちょうど真ん中辺り、5月2日に見に行った。

16歳の高校生が書いた原作の映画化ということで話題になっていたが、観客は若い子が大半で僕としては見に行くのを躊躇したほどだ。もっとも座席は3分の1ないしは4分の1程度しか埋まっておらず、あれれ?とおもった。

感想を一言で述べるとしたならば、退屈な映画であった。新鮮味がないとでも言おうか、ヒロインを演じた加藤ローサがかわいいなと思った程度であった。サーフィンというスポーツがそれほど珍しくなくなった昨今、あえてサーフィンでなくてもいいじゃないかなんて思ったりもした。

なんでつまらなかったのか色々考えたがひとつだけ思ったのが、主人公に魅力がないことだろうか。はじけてる感がまったくないのだ。

まずなんといっても主人公がサーフィンをやらなければならない動機が非常に弱い。サーフィンショップにひょんなことから転がり込んでサーフィンを始めるわけだが、サーフィンに強烈な憧れを持っているかといえばそうでもなく、どうしてもサーフィンをやらなければならない状況に追い込まれたのかといえばそうでもなく、サーフィンをやらなければならない強烈な動機に欠ける。パンフにもあるようにウォーターボーイズに影響を受けたようだが、あの作品の主人公はシンクロをやらねばどうしようもならないという完全な巻き込まれ型の主人公であった。だからこそ観客は主人公に声援を送ることができたと思うのだが……。

また、周辺の人物も面白みがなかった。最悪なのは主人公の友人二人である。彼らがなんのためにいるのか考えたほうがいい。映画の中では彼らはほとんど何も有益な役回りを演じてはいない。そこに存在しているだけの意味のほとんど感じられない存在である。強烈な個性を発揮するわけでもなく、ただ騒いでいるだけで、まったく主人公をアシストしていない。

さらにいえばなんで坂口憲二が出てきたのかよくわからない。恐らく兄貴的な存在として登場させたのだろうが、主人公達にほとんどコミットしていない。よくわからない存在だ。

映画を見ていてああ、これはいけないと感じたのが、ヒロインに問われて主人公が夢を語る所だ。なんと主人公は映画を撮りたいというではないか!ならば、サーフィンなんかやってないでさっさと映画撮れと突っ込みたくなる。サーフィンという行為と映画を撮るという夢が乖離しているのは率直にいって好ましいものではない。目的と手段がばらばらになっている印象を与えはしないか。

また夢を語るにはその前提としてその夢に強烈な憧れを持っているという描写が必要だ。この映画でも夢を語る前にホームビデオでヒロインを撮影をするという前フリがあるが、この描写では弱すぎる。単に映像を撮るのがうまいということに終始していては「特技」のレベルに堕してしまうからだ。一つ一つの描写をもう少し大事にしていかないといけない。

随分ちぐはぐな映画であったというのが正直な感想である。カネを返せとまではいわないがもう一度撮り直せとは言いたくなる。

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