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2006/02/14

博士の愛した数式

話題の小説の映画化ということで期待を込めて見に行った映画である。客の入りはまあまあというところか。想像していたほど多くはなく小説ほどには期待感のない映画なのかななどと思ったりもした。

見た感想は可もなく不可もなくというところか?凡庸とまでは言わないが、さりとてきらりと光る個性もなかった。

この映画の時間経過の表現の仕方がなんとも古臭いなんて、どうでもいい事を思ってしまった。時間経過を表現するため、風景とか草花を写すというのはよくある手だが、この作品はそれがずいぶんたくさん使われていてうんざりだった。あんなにたくさん風景のショットを入れるくらいなら、きちんと話を切り回して欲しかったと思う。脚本の技術に難点があるかも。

小説とは違いこの作品ではルートが狂言回しの役を背負う。数学の先生になったルートが教壇で生徒に博士の思い出話を話しながら、数学の講義を行うというものだ。やはり小説をそのまま映画にするには難しい点があったということなのだろう。

一つ苦言を呈するとすれば野球の取扱いだろう。小説では博士が野球場にいくという緊張感が、外界との関係を遮断して生きてきた博士の境遇を知らしめる効果があった。またそれゆえに阪神の試合を見に行って熱を出すという因果もきちんと描かれていたが、映画では野球場に行くという緊張感もなく、なぜ博士が熱を出したのかという因果が示されていない。観客はなんで博士に熱が出たのかイマイチわからなかったのではないか?こういう雑な仕事はしてはいけないと思う。

全体的にみて、あまり個性的な作品ではなかったと思う。これといった面白みにも欠けると思う。もっと冒険してもいいのではないかと思った次第だ。

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