« コープス ブライド | トップページ | パソコンがいかれてしまった! »

2005/11/03

春の雪

恐ろしく豪華な映画だった。何よりうれしいのは今の日本映画でこれだけの物が作られたということだった。

映像は緻密に計算されていて、近年ここまで完璧な映像は日本映画にも外国映画にもなかったと思う。
特にアップの少なさは特筆に値しよう。

ストーリーの前半主人公清顕の性格づけはちょっと難解だったかもしれない。というより現代の観客からは現実離れした感覚だったかもしれない。エリートの、上流階級の浮き世離れした屈折した感覚のように映った。特に聡子に女中が迫ってきた話や、遊郭にいくような話を理由はどうあれ、手紙に書いて送ってやるなど最低で現代では考えられない。これを持って主人公の屈折した愛を表現しているのだろう。作品が発表された当時は一種のリアリティを感じさせたのだろうが現代ではちょっと無理ではないかと思う。

しかし後半のはかなげな二人の恋は美しかった。清顕は聡子を脅迫するわけだがその脅迫に喜々としてはまっていく聡子の姿が後の悲劇を予感させこの映画を迫力あるものにさせている。

日本映画らしい映画であり、また、日本映画の枠をはみ出した映画だと思う。自信をもってお勧めする。

|

« コープス ブライド | トップページ | パソコンがいかれてしまった! »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95537/6878817

この記事へのトラックバック一覧です: 春の雪:

» 『春の雪』を観て来ました! [☆★☆風景写真blog☆★☆healing Photo!]
 2005年11月1日 『春の雪』 観賞レビュー 春の雪 瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に 逢わむとぞ思ふ 崇徳院 (すとくのいん) 2005年10月29日(土) 全国東宝洋画系ロードショー 2005年/日本 配給:東宝 『北の零年』の行定勲監督が 文豪・三島由紀夫の遺作に挑戦 今年、生誕80年没後35周年を迎えた 三島由紀夫の遺作「豊饒の海」シリーズの第一作 『春の雪』を映画化 大正初期の上流社会... [続きを読む]

受信: 2005/11/04 01:46

« コープス ブライド | トップページ | パソコンがいかれてしまった! »