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2005/11/23

ALWAYS 3丁目の夕日

今年一番笑い感動した作品となった。劇場の年齢層は比較的高く、しかも夫婦で見に来ている人が多かった。微笑ましい光景だと思った。同時に子供の数も多かった。確かに子供にもわかる作品となっていて良質のエンターテイメントになっている。

これは名シーンだと感じたシーンがある。茶川がお金がなくて指輪を買えず、いつかちゃんとしたものを買うからと謝っていると、小雪演じるヒロミがはめてよというあのシーン。ケースのなかからあるはずもない指輪を取り出し小雪の指にはめるあのシーンは何と切ないのだろう。僕はこれほど切ない愛のシーンを見たことがない。名シーンだ。これだけでも見ることをお勧めしたいと思う。

ストーリーは鈴木オートと茶川の駄菓子屋という二つの軸を持つ。たいていの場合軸が二つあると物語が散漫になって失敗するものだが、この作品では非常にうまくまとめてあって決して物語が散漫になることはない。これは子供のつながりと、一杯飲み屋「やまふじ」でのシーンできちんと物語の緊密性を保っているからだろうと思う。これを書いた脚本家はなかなか優秀だぞと感じた。

高度成長期に入り日本が激しく変わっていく時代。その変化もきちんと追っていて特に鈴木オートに新しく電気冷蔵庫が入ってくるシーン、それまでつかっていた氷で冷やす方式の冷蔵庫があっさり捨てられ、それまで出入りしていた氷屋さんがその捨てられた冷蔵庫を恨めしげに見つめている姿は、激しく変化する時代を象徴的に映し、またのちにやってくる大量消費社会を暗示させるような場面になっていて大変興味深かった。作り手の姿勢を感じさせるようなシーンであったといえよう。

ところで鈴木オートに就職した青森からの集団就職の学生を演じた堀北真希はなかなかの逸材だと思った。笑顔がキュートだし、芝居はうまいし、言うことなしの女優さんだなと思った。嘘つきと言われ社長と大立ち回りを演じるあのシーンはおかしいやらほっとするやら。また上京直後故郷を思って窓の外を眺めるたたずまいの美しさ。いっぺんでファンになっちゃった。僕は田中麗奈のファンでフジカラーのイメージキャラクターが変わってしまったことを残念に思っていたが、この映画を見たら、そんなことも許せるようになってしまった。日本映画はいい素材を見つけてきたなぁと思う。

どうでもいいことかもしれないが、当然茶髪の登場人物が一人もいなかった。全員黒髪だった。違和感がなくほっとするような印象を受けたのは僕だけであろうか?日本人には黒髪がよく似合う。堀北真希も黒髪のよく似合う女性だった。美しいと感じてしまうのは僕が年のせいなのだろうか?不思議な感覚であった。

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コメント

茶髪がいなかったというのには気づかなかったデス(^_^)踊り子の小雪さんもぐりぐりパーマだけど黒髪でしたね。

投稿: まっきぃ | 2005/11/24 01:11

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