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2005/07/17

トゥナイト2

僕はこの番組が大好きだった。終わってしまってから何年経ったのだろうか?

確か番組終了の直接の契機はPTAではなかったか?子供に見せたくない番組とかなんとかいうアンケートでもってテレビ局に迫ったのだ。あの時はめちゃイケも合わせて槍玉に挙がったような気がする。PTAというのは考えが浅いものだと憤慨した記憶がある。

僕はその前のトゥナイトからみていた。東京で一人暮らしをはじめてうれしかったことの一つがこのトゥナイトが心おきなく見られるということだった。ゆえにテレビは何をおいても一番先に買わなければならないものだった。

心おきなく見るため、要するにえっちな映像が含まれているということでもあるのだが、しかしトゥナイト2はただただえっちな番組だったのだろうか?僕にはそうは思えなかった。

確かに北野誠の大人電話相談室なんてのはばかばかしい企画ではあった。なによりえっち画像も多かった。それは確かなことなのだ。でもよく内容を見てみれば、あの番組のえっちなシーンは人間の性に対する飽くなき貪欲さをよく表していたように思う。次々に現れるエッチな商売、器具、大人のおもちゃなど感嘆し、驚き、興味を引かれたが、しかし不思議とただのスケベとは違う雰囲気があった。それは人間に対する眼差しが根本的にPTAとは違っていたからだろうと思う。

人間は俗な部分も持っている。これを認められるか認められないかで差が出てくるのだ。人間は複雑だ。例えば政治や貧困問題に対して怒り、弱者に対するいたわりの気持ちを持つ「聖」なる部分もあり、同時にどうしようもなくスケベな気持ちも持つ「俗」な部分も持っている。PTAの大好きなプロジェクトXの登場人物もソープランドくらい行っていて不思議ではないのだ。

「俗」な部分は確かに醜悪で見たくないもの、見せたくないものなのかもしれない。しかしそれを全否定することはできないではないか。トゥナイトはこの部分を肯定していたように思う。よくフェミニズムの馬鹿どもが「性の商品化」というけれど、この馬鹿どもにはまさにその「性の商品化」の商売に就くしかなかった人々に対する眼差しがない。あるのは「かわいそう」という一方的で一面的な同情心だ。この商売をしている人にとってみればこの手の同情心はおせっかいなだけで、いい迷惑なのではないのか?トゥナイトにはこんなことはなかった。そこにあるのは同情心ではなく評価ではなかったか?山本監督がストリップに執着していたが、それはそこに美しさを見ていたのだろう。また度々出てきた風俗嬢にもそれがこの社会の中で、ある一定の大事な役割を果たしているという認識があったと思う。「性の商品化」というそんな単純なものの見方はしていなかったのだ。印象に残っているセリフがある。清水ひとみが番組中に語った言葉だ「ストリップは底辺かも知れないけど、私たちは芸事をやっているのよ

あの番組を毎週見ていた者で、「俗」な部分に対して、あるいは「俗」な部分に関する仕事をする者に対して、無神経な対応をする者は少ないのではないのかと思う。自分の中にある「俗」な部分に対してはこれと付き合い制御し、その仕事をする者に対しては敢えて深く立ち入らず奇麗に遊ぶというような。人間に対する、社会に対するマナーを学んだのではないかと思う。少なくとも僕は10代、20代であの番組を見て良かったと思う。そういう意味では今の若い子は不幸だと思う。性犯罪が特に若い子が性犯罪を犯すことが多くなっている。なぜそんなにぎらぎらしている?なぜそんなに女をただの物体のように扱える?そう聞きたくような事件が起きている。人間と社会の仕組みを少しは知っておいたほうがいい。そしてそれを学ばせてもらえない今の若い子は不幸だと思う。

「聖」なる部分のみを肯定し「俗」な部分を全否定する態度は、人間に対する深い洞察を欠く。例えば恐らくPTAが好きであろうニュース番組、NEWS23やニュースステーションといった番組を見ていて記憶に残る記事があるだろうか?少なくとも僕にはそういうものはない。今でこそニュース番組は見なくなったが昔は良く見ていた。あれほど毎日見ていたのにもかかわらず、覚えている記事がないのだ。どれほど頭を振って搾り出そうとしても、ちっとも出てこない。片面的な物の見方は結局何も身に付かないのだ。僕がトゥナイトでよく覚えているのはエイズの特集だった。確かあれは2週にわたって放送されたように思う。トゥナイトらしく若い子にインタビューを繰り返し、あまりにあっけらかんと答える女の子達に唖然としたものだった。日本でエイズが爆発的に広まるであろうという予測は、合点のいくものとして認識したものだった。あのときレポーターの原田さん(下の名前は忘れました。ごめん)が「同じ女として許せない」とコメントしていたのがこの問題の根深さを表していた。しかしこのエイズの話、普通のニュース番組でも扱っていたのではないか?扱わなかったわけがない。結局百凡のニュース番組はトゥナイトにかなわなかったのだ。というより、対象に迫りきれてないのだろう。一面的で、ニュース番組という性格上教条主義的でそんな連中が対象に迫ることは許されないはずだ。アンダーグラウンドな世界に背広に眼鏡のニュースキャスターは行くことができないのだ。別世界に住むことを是とし、「俗」な世界を非とし、片面的な世界観に安住するものは何も世界を理解できないということの現われだと思う。

どうしてあの名番組を潰してしまったのか、今でも残念でならない。清濁併せ持った生な人間の姿がそこにあったにもかかわらず、それを評価しないばかりか、かえって批判するとは何とおろかなことだったろうか?

サブカルやファッションネタもトゥナイトの独壇場であった。こうしたものをきちんと追いかけている番組がないから今どうなっているんでしょうかねぇ。よくネット時代は自分で情報を取り出せるなんていってすごい時代なったなんてしたり顔で語るニュースのコメンテーターがいるが、僕に言わせりゃ不便な時代になったものだ。情報が多すぎるのだ、しかもそれが正しいのかどうか判断するのが難しいのだ。かつてより従来のマスメディアの役割が高まっている。サブカルやファッションネタなんてどこから見ればいいのか途方に暮れることがしばしばだ。こういったネタのオピニオンリーダーとしての役割もトゥナイトは持っていたんじゃないかと思う。

サブカルやファッションネタといえば女の子たちもけっこうこの番組を見ていたのではないかと思う。あそこでやっていたのはなかなかとんがった世界だったように思うのだ。女性用下着の特集まで組んでいたからな。けっこう楽しみにしていた女性は多かったのではないか?

あのとき活躍していたレポーターの女の子達は今どうしているのだろう?司会の伊藤さんは元気にしているかな?高尾ちゃんはどうしている?なんか競艇かなんかの番組の司会かなんかをしているのを見たような気が・・・・・。海保君はどうだ?原田さんは、遠藤さんは?青木さんは参議院議員になっちゃったねぇ。とものしんは警察のほうに行ってたけど戻ってこれたのかね?下平はまだ結婚できんのか。あっ雪野さんとかどうしてんだろ。生井さんは?次郎さんは元気なのか、っていうより今でもあの髪型なのか?山本監督そういやぁ大河に出てましたね。乱一世は、暴言吐いてないか?勝谷氏はちょいちょいワイドショーでみるなぁ。北野誠はどうだ?歴代レポーターで一番好きだったせがわきりさんはどうしている?なんかこの間新聞記事で見たぞ。ハワイの学校に子供通わせてるって・・・・・・。って結婚してんじゃん。ショック。

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