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2005/07/31

弁天小僧

市川雷蔵にはまってみようなんて前回書いてしまったが、本当にはまったようだ。今日もみに行った。弁天小僧である。

タイトルはよく知っているけど、内容は読んだことがないという本や、映画ってよくあるものだが、この弁天小僧もタイトルしか知らない作品だった。

前回は眠狂四郎を見たので今回の雷蔵には驚いた。なんか雷蔵見るたびに驚いているが驚いたのだから仕方ない。眠狂四郎は絶望的な孤独感を漂わせていて、全く人を寄せ付けない感じがしたものだが、今回の弁天小僧は仲間もいて絶望的な孤独感というのは感じない。どちらかというと陽気な感じのするキャラクターだと思う。そういう極端な人物を演じ分けることができるのだから雷蔵ってのはすごい人なのだと思った。

内容はというと、遠山の金さん(勝新太郎がやっている!)も追っている弁天小僧一味が腹黒の旗本をやっつけるというのがその筋立てなのだが、江戸情緒たっぷりの町の中を走り回る姿は微笑ましい。身軽という設定なのだろうがなんか屋根に登っているシーンがおおかったなぁなんて思ってしまった。

劇中歌舞伎仕立てで、浜松屋に乗り込むシーンがあるのだが、これがなかなか面白い。やはり歌舞伎出身ってことがあるのだろうか、雷蔵の娘に化けて揺すりを行っているシーンは堂に入っていて見入ってしまった。こういう試みをやって当時の観客の反応はどうだったのだろうか?僕は正直好印象だ。こういうことを今の映画でもやればいいのに・・・・・。もっとも今の映画界の状況では弁天小僧なんて見向きもされないのかもしれないが。

現代の映画を見慣れた者にとっては今回の弁天小僧はバタ臭いと感じるのかもしれない。曰く義理人情、勧善懲悪・・・・・・。過去の日本が持っていたそういった行動原理は破壊しつくされてしまって、今映画の中にそういったものを見ることはできない。近代というのははたして、なんなのだろうか?本当に破壊しつくしてしまって良かったのだろうか。ふとそんな思いに駆られた。義理人情、勧善懲悪は調理の仕方で今でも十分に面白いと思うのだがどうなんだろうなぁ。

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