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2005/06/27

戦国自衛隊1549

「なんだこれ?」
というのが僕の率直な感想です。
つまりちっとも面白くなかった!というわけです。

そりゃ確かに、いろいろな自衛隊の装備が出てきて
視覚的にはがんばったな角川!と思うのだけれど
それ以外のところは「?」

まずナニがいけないってとにかくわかりにくい。
これに尽きると思う。
どうしてタイムスリップしたかという説明からこの映画は始まるのだが
これがなかなかわかりずらい。
そもそも最初にタイムスリップした実験中隊は何のために実験していたんだ?
余りに説明セリフが多くて辟易する。
もう少し工夫しないといけないのではないのか?
ふと思い出したのだが「ジュラシック・パーク」はこの説明の部分を
登場人物たちが説明のテレビ画面を見るという形で処理していた。
こういう工夫はしたほうがいい。

それから登場人物の行動、特に最初にタイムスリップした隊長的場と
後から追いかけていく鹿島の行動というか考え方がわかりずらい。
的場がタイムスリップした先で次々と部下を殺され
それまで人を殺してはいけないという考え方で自衛隊の任務をこなしていたが
それではだめだ、ぬるま湯につかった平成の人々を変えるため
積極的に歴史にかかわり、歴史を変えていこうとするその考え方

はっきり言って抽象的すぎ

観客の僕は付いていけなかった。
現代自衛隊の矛盾をきちんと描きたいという意欲は買うが
だからといってそれにお客が付いてこれるかどうかは微妙ではないか?
僕自身はこれはこれで別の作品に仕立てた方がよかったのではないかと思う。
また、鹿島あるいは鹿島に代表される自衛隊全体像については
当然的場の考え方と真裏に位置するものであると思うが
これまたはっきりしない。
というより、的場が提出した考えに鹿島ははっきりと答えていないように思う。
鹿島たちの行動の源泉は単純に歴史を変えてはならないというものであり
そもそも自衛隊の矛盾など初めから考えていないのだ。
問題意識が初めから相似形をなさず非常にわかりにくいと思うのだがどうだろうか?

また場の設定が複雑だ。
というより無茶だと思う。
なんで富士山麓に信長がいるの?
ここで躓く。歴史に多少なりとも興味のあるものは
オイオイ!と思わず突っ込んだのではないか?
また「歴史の復元力」とかなんとか簡単に言っているが
僕の目には都合よすぎる設定に見えるぜ!
なんでこういうふうにしちゃうかな。
「歴史の復元力」という言葉にちっともリアリティが込められていない。
もう少し慎重に作ったほうがいいと思うのだが。

日本人の作るSF映画というのはなんとも観念的だ。
久々に大金かけて作った駄作を見た、そんな感想がこぼれてしまった。

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