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2005/04/14

オペラ座の怪人

ついに見てきましたよ、やっとって感じね。
人によっては“いまさら?”ていわれるかも。

見た印象はとにかく豪華絢爛ですな。
これはどの記事を見ても同じ様なことを書いているようです。

とくに冒頭、オークションでシャンデリアから一気に全盛期の
オペラ座に入っていくシーンの衝撃度はすさまじい。
また作品の後半、仮面を着け扇子をもっての舞踏はものすごい華やかです。
西洋の美的意識を十二分に堪能させてくれます。

また、歌われる歌の数々は非常に印象深い。
特に冒頭のチャーンチャラチャラチャーンには重厚さとロックっぽい感じが合わさって
非常によい。
映画が終わってあの曲のイントロが何度も頭の中で響いた人は多いでしょう。
僕は時間があっという間に過ぎ、え、もう終わっちゃうの?て感じでした。
時間を忘れて見入ってしまう作品はすばらしい。
この作品はそういう意味でも最高の評価を与えられるでしょう。

ところでこの作品の構造なのですが
非常にシンプルに出来ています。
平たくいえば、二人の男性に求愛される女性の物語と言えます。
昔からよくある構造のもので、これ自体はそれほど珍しいものではありません。
また、2人の男性のコントラストも非常にはっきりしています。
一人は怪人で非常に不幸な生い立ちで、顔が醜く、地下で孤独に生きる男。でも芸術のセンスはずば抜けている。
もう一人貴族の師弟で、すべてにおいて充たされている男。かっこよく、金もあり、社会的地位も高く、だが芸術的センスはそれほどでもない。
ゆれるわけですねこの2人の間で。
これもよくある構造のものです。珍しくはありません。

女性はこの2人に非常に感謝をしているわけです。
それぞれに恩義があります。怪人にたいしては芸術的センスを与えてくれ、貴族の師弟は現在の地位まで
引っ張り挙げてくれたという恩義があるわけです。
したがってゆれるしかないわけです。

このようにこの作品は非常にシンプルであり
また、古典的構造を持っているため、だからこそ安心してみていられるのです。
結局、印象に残る作品というのはこういう、シンプルさが重要になるのでしょう。

最近はちょっとひねった作品が多いです。
ちょっとだけ病的であったり、シニカルであったり
とかく登場人物がひねくれていたりするのです。
ですが、これは非常にディティールにこだわり過ぎるというきらいがあるのではないでしょうか?
スターウォーズが成功したのはなぜか?
決してSFXがすごかっただけではないはずです。
お姫様を救う、騎士の物語という単純な物語であったからだと思います。
要はその単純な物語をどう見せるかと言うことでしょう。

こういう単純な物語をどうみせるか?
それは物語の設定というか背景の設定をどう趣向を凝らすかに
尽きると思います。
スターウォーズでは宇宙、オペラ座の怪人では旧い時代の全盛期のオペラ座。
さらに言えば、タイタニックでは沈む船と言うことではないでしょうか?
傑作はおうおうにして、単純な物語と、シンプルな人物設定、
印象深い背景の設定と言う要素で決まると思います。

みなさんはどう思いますか?

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